松枝知直のページ
N+I Network Guide 2002年2月号
「SNMP実践活用テクニック」のフォローアップ




おしながき



MRTGのWindows2000へのインストール

 記事で溢れてしまったMRTGのWindows2000へのインストール方法を記します。以下の作業は、基本的にAdministrator権限(Administratorsグループに属するアカウント)で行います。通常ユーザでは一連の作業で権限が無いためのエラーが発生する場合があります。
元ネタはこちら。MRTG.JP、「Win32 MRTG インストールガイド」



その1、Perlのインストール(必要であれば)
 MRTGは、バイナリの実行可能ファイルとPerlスクリプトで構成されています。従って、MRTGを使用するためには、Perl5がシステムにインストールされている必要があります。Perl5がMRTGを動作させるマシンにインストールされていなければ、ActiveStateからWindows用のPerl5の最新版をダウンロードしてインストールします。2002年2月9日現在の最新版は5.6.1-Build631(January 04, 2002)です。  インストール方法は、ダウンロードしたファイル“ActivePerl-5.6.1.631-MSWin32-x86.msi”をダブルクリックする事で行われます。後は使用条件の確認やインストールディレクトリの選定等の通常のアプリケーションのインストールと同じです。


 インストール後DOS窓を開き、インストールしたディレクトリ以外(例えばC:\)で、“perl -v”のコマンドを実行します。この時、下の図の様なバージョン情報が出力されれば、インストールは正しく行われた事になります。

下の図は、ActivePerl5.6.1-Build630のもので、Build631の場合はビルドの日付が異なります。



その2、MRTGパッケージの展開
 Windows用のMRTGパッケージをダウンロードします。2002年2月9日現在の最新版は2.9.17です。  展開ディレクトリはどこでも構わないのですが、ここでは“C:\mrtg-2.9.17\”とします。以降の操作は、このディレクトリが基準となります。他のディレクトリに展開した場合、以降の操作の“C:\mrtg-2.9.17\”はそのディレクトリに読み替える必要があります。


 MRTGの動作確認は、“C:\mrtg-2.9.17\bin”で、“perl mrtg”のコマンドで行います。下の図の様なメッセージが出力されれば、一応は展開が正常に終わったと考えられます。



その3、Webサーバの設定変更
 MRTGはトラフィック遷移グラフの画像ファイルを作成する他、そのためのHTMLも作成します。ローカルファイルをそのままWebブラウザで開くなら、Webサーバやその設定変更は必要ありませんが、Webサーバを通してグラフを見る場合はWebサーバのインストールや設定変更が必要になります。
 Windows2000であれば、WebサーバはIISで構わないでしょう。IISが組み込まれていなければ、WindowsのインストールCDその他からインストールを行います。その後、必要なパッチを当てて、IISの持つ欠陥(脆弱性)を潰して置く事は強く推奨されます。
 Webのコンテンツツリーに適当なディレクトリを作成するのが設定変更の第一となります。IISのコンテンツツリーのトップが、“C:\inetpub\wwwroot\”であるとして、“C:\inetpub\wwwroot\mrtg\”のディレクトリを作成すると良いでしょう。


 この場合のURLは、“http://[そのマシンの名前]/mrtg/”となります。このディレクトリに関しては、「ディレクトリの一覧」を有効にしておくと便利が良いでしょう。


 次に、画像ファイル形式PNGに対するMIMEタイプを確認します。“C:\inetpub\wwwroot\mrtg\”にPNGファイルを置き、そのファイルをWebブラウザで見る事で確認が可能です。PNGファイルはマイクロソフトの「フォトエディタ」でBMPファイル等から形式変換して作成する事も出来るし、インターネットから拾って来る事も(このページの画像がモロにPNGです)、そのまま「その4」に進んでMRTGを起動し作成する事も可能です。
 また確認は、telnetクライアントを使用して、WebサーバにHTTPリクエストを送る事でも可能です。こちらの方が、少々プロッフェショナルな雰囲気を味わう事が出来ます(笑)。


 Webブラウザでイメージが見る事が出来ない場合、あるいはtelnetで送ったHTTPリクエストに対するレスポンスで、“Content-type”ヘッダが“image/png”で無い場合は、WebサーバのMIME設定が違っている事になります。Windows2000のIIS5では問題がありませんでしたが、WindowsNT4のIIS4では“image/png”でないMIMEタイプが返って来ました。この様な場合、.PNGに対するMIMEタイプを追加する必要があります。



その4、MRTGの設定と起動
 MRTG設定の第一は、設定ファイルの生成です。グラフの対象となるSNMPエージェントが利用可能な状態である事を確認します。“C:\mrtg-2.9.17\bin\”のディレクトリに移動します。
であるとすると、コマンドラインは、

    perl cfgmaker -global "WorkDir: C:\inetpub\wwwroot\mrtg" -output mrtg.cfg

となります。


 素のままの設定ファイルでは、MRTGは起動ごとにトラフィック遷移グラフを更新する事になります。UNIXの場合、cronによってMRTGを定期的に起動してトラフィック遷移グラフを更新する事が可能です。しかしWindowsの場合には、その様なサービスは標準では付いていないので、MRTGを常駐させてトラフィック遷移グラフの更新(5分間隔)を行う様に、MRTGの設定ファイルに指示を付け加える必要があります。下の図の最終行に見える「RunAsDaemon: yes」がその指示です。


 設定ファイルの修正が済んだ後はおもむろにMRTGを起動します。“C:\mrtg-2.9.17\bin\”のディレクトリに移動し、以下のコマンドラインのいずれかで起動します。  DOS窓から“perl mrtg mrtg.cfg”で起動した場合、下の図の様なメッセージが出力されます。


 長時間MRTGを動作させると、下の図の様なグラフが出来て来ます。図は10時間程度動作させたもので、途中ネットワークに負荷を掛けるため、FreeBSD4.4のCDイメージを4枚分、ダウンロードしました。






松枝知直、アーガスネットワークス

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